『まんが日本昔ばなし』
概要
『まんが日本昔ばなし』は、毎日放送(MBS)と東映動画(現・東映アニメーション)が制作したアニメシリーズ。日本の昔話や伝説を原作とした物語を、全150話にわたってアニメ化した。
放送期間
- 第1期:1975年1月5日 – 1982年12月26日(MBS、毎週日曜日9:00 – 9:30)
- 第2期:1982年10月3日 – 1994年3月27日(MBS、毎週日曜日9:00 – 9:30)
特徴
- 昔話のアニメ化: 日本各地で語り継がれてきた民話や伝説を原作としており、それらの物語を忠実にアニメ化した。
- 手描きのタッチ: 当時はまだ一般的であったセル画による手描きアニメーションで制作されており、柔らかなタッチと温かみのある表現が特徴。
- ナレーション: すべての話を俳優の西川きよしがナレーションで語っている。その優しい語り口とユーモラスな語り口調が親しまれた。
- 音楽: 作曲家の谷川賢作が手掛けた音楽が物語に彩りを添えている。主題歌「おとぎばなし」はかぐや姫が歌い、広く知られている。
登場人物
『まんが日本昔ばなし』には、さまざまな登場人物が登場する。
- 桃太郎: 鬼退治の物語の主人公。
- 浦島太郎: 竜宮城を訪れる少年。
- かぐや姫: 月から来た美しい姫。
- 花咲か爺さん: 枯れ木に桜の花を咲かせた爺。
- 一寸法師: 親指ほどの大きさの少年。
- 継母と継子: 「シンデレラ」のような継子の虐待物語。
- 正直者: 正直さと誠実さの大切さを描いた物語の主人公。
影響と評価
『まんが日本昔ばなし』は、日本のアニメ史において重要な作品の一つである。
- 日本文化の普及に貢献した。
- 視聴者の子供たちに日本の昔話や伝統を伝えた。
- 手描きアニメーションの技術的発展に寄与した。
現在でも定期的に再放送されており、多くの世代から愛され続けている。また、海外でも「Japanese Folk Tales」などのタイトルで翻訳・放映され、高い評価を得ている。
参考URL:
まんが日本昔ばなしと世界の童話のすべて