『三合ばば』あらすじ
昔々、ある貧しい家に二人の兄弟がいました。兄は怠け者で、弟は勤勉でした。ある日、兄弟は山で薪を集めていました。すると、弟の前に見知らぬ老婆が現れ、「この箱に入れてお前の望みがかなう。ただし、3合(約540cc)分のものを入れなければ、お前の首を切る」と言いました。
弟は老婆に言われるままに、わずかな米と豆を入れました。すると、箱はたちまち黄金でいっぱいになりました。弟は喜んで黄金を持って帰りました。ところが、兄は弟の話を聞いて、欲張りになり、米と豆をたくさん詰め込みました。しかし、箱は何も現れず、兄は老婆に首を切られてしまいました。
登場人物
- 弟: 勤勉で善良
- 兄: 怠け者で欲張り
- 三合ばば: 神秘的な老婆
- 百姓: 兄弟の父
教訓
- 欲張りは身を滅ぼす
- 勤勉は報われる
- 与えられたものは大切に使うべき
その他の特徴
- この話は日本の民話であり、多くのバージョンがあります。
- 「三合」は、江戸時代に米の計量に使われていた単位です。
- 「ばば」は老婆を意味する言葉です。
- この話は、日本の文化において貪欲や傲慢に対する戒めとしてよく語られています。
- この話は、スタジオぴえろによって制作されたアニメ『まんが日本昔ばなし』でアニメ化されています。