まんが日本昔ばなし「猫岳の猫」
あらすじ
昔々、猫岳の山に住んでいた猫のタエは、とても美しい毛並みと鳴き声で有名でした。ある日、山の下の村に住む男が、猫岳を訪ねてタエに出会いました。男はタエの美しさに惚れ込み、彼女を嫁に欲しいと懇願しました。
タエははじめは抵抗しましたが、男の誠意に打たれ、村へ嫁いでいきました。しかし、村では、タエの鳴き声がうるさすぎることが問題になりました。村人たちはタエを山へ帰すよう男に訴えました。
男は仕方なくタエを山へ帰しましたが、タエは悲しみに暮れました。ある夜、タエは夢の中で山の神に出会い、自分の鳴き声に困っている村人を助ける方法を授けられました。
翌日、タエは村へ戻り、美しい歌声で鳴き始めました。村人たちはその歌声に感動し、タエと男は再び一緒に暮らすようになりました。それからは、タエの歌声は村人たちの心の支えとなり、猫岳も歌声で満たされるようになりました。
登場人物
- タエ:猫岳に住む美しい猫
- 男:村に住むタエに惚れ込んだ男
- 村人:タエの鳴き声に困っていた村人
- 山の神:タエに歌声の力を授けた神
教訓
- 美しさや才能は、ときに障害となることがある。
- 自分の持つ力を、人のために使うことは大切。
- 夢は、勇気と知恵があれば実現できる。