『不思議なコマ犬』
あらすじ
貧しい村に、石屋をしている五郎という男が住んでいました。ある日、五郎は山で大きな石を見つけ、それでコマ犬を作ろうとします。しかし、コマ犬を彫り終えた夜、雷が落ち、コマ犬は命を吹き込まれ、動き出します。
五郎はコマ犬に「コマイヌ」と名付け、二人は親友になります。コマイヌは五郎の仕事を手伝い、村人を助けます。しかし、ある時、村に大火が発生してしまいます。コマイヌは五郎の家に駆け付けますが、火が強すぎて五郎を助けることができません。
コマイヌは五郎を助けるため、自分の体を炎に投げ込みます。炎は消えましたが、コマイヌは石に戻ってしまいました。五郎は悲しみに暮れますが、コマイヌの石像は村のシンボルとして残り、人々を守り続けます。
登場人物
- 五郎: 貧しい石屋
- コマイヌ: 雷で命を吹き込まれたコマ犬
- 村人: 五郎とコマイヌに助けられる人々
物語のテーマ
- 献身的な愛と友情: コマイヌは五郎を助けるために命を犠牲にします。
- 勇気と自己犠牲: コマイヌは自分の身を犠牲にして村人を守ります。
- 大切なものの喪失: 五郎は親友のコマイヌを失いますが、その石像は大切な思い出となります。
その他
- この物語は、日本の寺院や神社によく見られるコマ犬伝説に基づいています。
- コマ犬は通常、寺院の門を守るために置かれます。
- この物語は、1975 年に放映された「まんが日本昔ばなし」の第 20 話でアニメ化されました。