まんが日本昔ばなし『さるやの石』
あらすじ
昔、ある山奥の村に、貧しい娘のおまんが住んでいました。ある日、おまんが山仕事をしていると、巨大な石を発見します。好奇心から石を叩くと、「おれは化け猿じゃ。お前が叩いたので、お前のいうことをきく。」という声が聞こえてきました。
おまんは、この化け猿の石を「さるや」と名付け、一緒に生活するようになります。さるやは大きくて強く、おまんの仕事を手伝ったり、村人を助けてくれるようになります。
しかし、さるやの存在は村の庄屋に知られてしまいます。庄屋はさるやを恐れ、おまんから奪い取ってしまいました。庄屋はさるやを自分の家の門番として使いますが、さるやは庄屋の悪事を暴き出してしまいます。
怒った庄屋は、さるやを山奥に捨ててしまいます。おまんは必死でさるやを探しますが、見つかりません。悲しみに暮れるおまんの前に、さるやの姿が戻ってきました。さるやは庄屋を懲らしめ、おまんと再び一緒に暮らすことになります。
登場人物
- おまん: 貧しいながらも心優しい娘
- さるや: 化け猿の石
- 庄屋: 欲深い村の支配者
テーマ
- 人の優しさの力: おまんの優しさがさるやに届き、村人を助けます。
- 権力の腐敗: 庄屋は自分の権力を悪用し、さるやを奪おうとします。
- 助け合いの大切さ: おまんとさるやが協力して困難を乗り越えます。
教訓
- 優しさと思いやりは、どんな困難も乗り越えることができる。
- 権力は慎重に使うべきであり、決して悪用すべきではない。
- 困っている人を助けることは、自分自身を助けることにもなる。