『ぶよの一時三年』
あらすじ
じいさん(金持ち)とばあさん(貧乏)が夫婦でした。ある日、ばあさんが恵方巻きを赤飯で作り、じいさんは自分の分だけ白米で巻いて食べます。不満だったばあさんは、じいさんが留守の間に恵方巻きを奪おうとしましたが、恵方巻きは妖怪のぶよに奪われてしまいました。
ばあさんはぶよの後を追いますが、ぶよはばあさんを洞窟の中に閉じ込めてしまいます。そこにはたくさんの恵方巻きが隠されており、ばあさんはそれらを食べて3年間洞窟の中で過ごします。
3年後、ばあさんが洞窟から出ると、じいさんの家は荒れ果て、じいさんは貧しくなっていました。ばあさんが恵方巻きを食べたことを聞くと、じいさんはそれを奪おうとします。しかし、ばあさんは恵方巻きを投げ捨ててつぶします。
その後、ばあさんは恵方巻きを食べずに3年間生きていることによって得た若さを取り戻し、じいさんは貧しさに苦しみながら一生を終えます。
教訓
- 欲張りはいけない
- 他人のものを奪ってはいけない
- 努力すれば報われる
- 見かけに惑わされてはいけない
登場人物
- ばあさん:貧乏で欲張りな老婆
- じいさん:金持ちで腹黒い老人
- ぶよ:恵方巻きを奪う妖怪
その他
- 『まんが日本昔ばなし』の第264話として放送されました。
- 原話は、日本の民話「一時三年」です。
- 恵方巻きを食べるのは節分の行事です。